人件費 2010 4 3

 今日は、昔話をしましょう。
実は、日本は、人件費が安く、
世界の工場と言われた時代があったのです。
この時代は、1ドル360円の時代だったのです。
 今は、日本の人件費は高く、
国際競争において、かなり不利な状況と言えるでしょう。
 人件費が高いと書くと、多くの日本人は、
「そんな、ばかな。いつも給料が安くて困っている」と思うでしょう。
 確かに、街中には、
時給800円のアルバイト募集が目に付きます。
これは、円建ての表示です。
円建ての表示では、「時給が安い」と思っても不思議はないでしょう。
 しかし、経済が自由化された国際競争の中では、
時給も、貿易決済通貨である「ドル建て」で考える必要があるのです。
1ドル80円で計算すると、ドル建ての時給は、いくらになるでしょうか。
あるいは、世界の工場と言われた時代の1ドル360円では、
時給は、いくらになるでしょうか。
 ドル建ての人件費が高騰しても、
それでも国際競争力を維持してきた日本企業は、すごいと思います。
日本の技術力が国際競争力を維持してきたと言えるでしょう。
そういうわけで、科学技術と生産技術が、日本の命綱となります。
日本の未来のために、何をしなければならないのか。

















































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